2011年6月25日土曜日

意思表示をしないとマズイ

先日、こんなショッキングな記事が立て続けに掲載されていた。

『被爆した福島の子供たちが東京で健康診断』

(フリージャーナリスト・田中龍作ジャーナル)
http://tanakaryusaku.jp/2011/06/0002535

『子に体調異変じわり』(616日の東京新聞

http://heiheihei.cocolog-nifty.com/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2011/06/16/_0002.jpg

これらの記事によると、福島の放射線量が高い地域に住む子どもたちの間で、“低線量被ばく”の症状と見られる「鼻血」「下痢」「目の下のクマ」「倦怠感」などを訴える子どもが増えている、ということだ。

実際に、都内や福島県内で開かれた健康相談会には、子どものことを心配する母親が多数訪れたという。

 田中氏の記事の中で、子どもを診た医者はこう警告を発している。

福島に戻るな。住み続けると19才までに発ガンする可能性がある。早ければ1年後に発症する」

 自分の子どもがこんなことを言われたら、親はどんな思いがするだろうか…・

「さっさと逃げればいい」

と思う方も多いだろう。しかし、政府が“年間被ばく限度量”を、これまでの年間1ミリシーベルトから一気に20ミリシーベルトにまで引き上げてしまったために、20ミリを1ミリでも下回る地域に住む人々は、避難したとしても政府から一円の保証金ももらえない。

放射能から逃れられても、「仕事を失うリスク」「自宅や故郷を捨てるリスク」「人間関係を断ち切るリスク」…など、さまざまなリスクを背負い込むことになるのだ。

また、母親が子どもを連れて逃げたくても、夫や親戚が避難に反対していたり、周りから「自分だけ逃げた」と非難されたり、子どもが友達と離れるのを嫌がったりするケースも多い。

 ならば、「逃げられる人」だけ逃げたらよいのだろうか?

家が裕福で、しがらみも少なく、周囲や家族の理解もある、そんな家の子どもだけ逃げられたら、それでいいんだろうか?

国策で進められてきた原発が爆発して、子どもには何の非もないのに、逃げられない子どもの一部はガンや白血病になったり、体力や知力が低下したり、子孫に影響が出たりしても「仕方がない」のだろうか?

そんなこと、どうしても解せないし、納得がいかない。

横並びが大好きで、どこまでも「他人と一緒」じゃないと気が済まない社会主義みたいな日本なのに、どうしてこと“救済”になると、いきなり自己責任を押しつけられるのだろうか?

 「逃げたくっても逃げられない人」がいる限り、政治判断で「学童疎開」でもしてもらうしかない。

こんな時のために政治家はいるんだから。

みんなで、政治家を動かしましょうよ。

福島在住の知人が、子どもたちを守るための署名を集めているので、ぜひご協力お願いします。
Children firsthttp://w.livedoor.jp/fukushimagenpatu/


ちなみに、チェルノブイリ原発事故のときは、「年間被ばく量が5ミリシーベルト」を超える地域は、避難エリアに指定されている。妊婦、子どもは真っ先に避難させられた。
 

それでも、チェルノブイリ原発事故から25年たった現在、周辺の地域では、健康な子どもが2割、残り8割のこどもは甲状腺ガンや悪性腫瘍、深刻な体力・知力の低下が報告されているという。

しかし今日本では、妊婦や子どもにまで「年間被ばく限度量20ミリシーベルト」を適用している。平常時では、原発労働者でも年に20ミリシーベルトを浴びることなんてないそうだ。

 このまま放っておくと、日本の子どもたち(特に福島と周辺の高線量地域)は、チェルノブイリ以上の悲惨な運命をたどることになるかもしれない。

 しかし国家にとっては、そんなことは「取るに足りない」ことのようだ。

避難資金はビタ一文出さないくせに、放射線の影響をリサーチする健康調査には、なんと1000億円つぎこむのだそうだから…。

「東日本大震災:全福島県民203万人、被ばく影響30年調査」
◇政府・東電、基金1000億円 http://xtw.me/X3usQk

 私達は、ただの“モルモット”ということなのだろう。

これだけのお金を避難に充てれば、いったいどれほどの人の健康が守られただろう。

いい加減、目を覚まそう。バカにされているんだから、あたし達は。

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