2011年11月22日火曜日

11月22日発売(12月7日号)の婦人公論に、山本太郎さんと野呂美加さんの対談を書かせていただきました

ながらく、こちらのブログを更新しておらず、すみません…。

このたび11月22日発売(12月7日号)の婦人公論に、山本太郎さんと野呂美加さんの対談を書かせていただきました。
ぜひ皆さんにご一読していただければ幸いです。

http://www.fujinkoron.jp/

ご存じの方も多いと思うのですが、俳優の山本太郎さんは今、自主避難の権利すら認められていない福島の高線量地域に住む子供たちを守ろうと、各地で活動を続けています。

また、野呂美加さんは、「チェルノブイリへのかけはし」というNPO団体の代表で、20年にわたってチェルノブイリ原発事故の被害を受けた子供たちの保養支援を行ってきた方です。

おふたりとも、福島はもちろん日本全国をかけまわり、チェルノブイリと同じ轍を踏まないようにと講演会を行っています。

そんな熱い思いを持ったおふたりに、「ぜひ対談をしてほしい!」と思い、このたびやっと実現しました。

福島が、そして日本が、チェルノブイリのような被害を出さないためには、今こそチェルノブイリに学び、予防原則にたって対処する必要があると思います。

少しくらい「大げさ」だと思われてもいい。あとで、「あんなに心配してバカみたいだったね」と笑えるならいい。

でも、「あのとき、どうして行動しなかったのだろう」と、後悔するのだけは避けたい。

もちろん、リスクは放射能だけではありません。故郷を離れるリスク、仕事を失うリスク…。その他たくさんのリスクと天秤にかけて、「どちらかを選択」しなくてはならないのです。つまり究極の選択です。

何を選択するかは、この民主主義の日本において“自由”です。
当時のソ連のように、無理矢理移住させられることはありません。

でも、日本に本当の意味の“自由”はありません。

「本当は避難したい。でも、ローンも仕事もあるから逃げられない」
「年老いた親を残して、離れるわけにはいかない」
「自分だけ避難したら、裏切り者と言われる」

小さな子供を持つ親でも、そんな引き裂かれるような気持ちで、福島にとどまっている人たちが多くいると思います。

それぞれの選択は尊重されるべきだと思いますが、せめて「避難したくなったらいつでもできる」環境を整えておくことは必要です。

「なんの非もない人たちを、危険かもしれない土地にほうっておくなよ」
「補償しろよ」

それは県外の人間だからこそ、言えることかもしれません。

だから、やっぱりお節介だと言われても、余計なことをするなと言われても、風評被害を拡大しているとののしられても、声をあげ続けているおふたりのような存在はとっても貴重だと思うんです。

表には出ないけど、おふたりのように活動している多くの人たちも、きっと勇気をもらっていると思うから。