アナウンスが遅れましたが、「子どもたちを放射線から守りたい!」という全国のママや女性たちをつなぐサイト『Moms to Save Childen from Radiation』 を有志が集まって起ち上げました。
このサイトのコメント欄に、福島県内で教師をしている方からメッセージが寄せられ、「是非多くの方に読んで頂きたい」と思い、ご本人に許可をとって公開させていただくことになりました。
******以下転載します********
福島市で教員をしています。福島市の今日の放射線は1、58μsv/hです。でも私の学校は窓を締め切ってさえいれば0、1μsv/hに抑えることができます。ところが、福島の子ども達が通う学校に冷房はありません。
暑い夏、窓を締め切っていれば40度を超えます。私の願いは小さな子ども達が通う学校にだけでも冷房を入れ、外気を遮断した生活を与えてほしいのです。
休みの日に教室の窓を開けて、しばらくすると放射線測定器の数値はみるみる上昇し、開ける前の10倍を超えます。暑い暑い夏、これから子ども達は、汚染された風とほこりの舞う中で、給食の準備をして、「いただきます」をくりかえしていくのです。
少しの量の水でも、時間がたてばお風呂をいっぱいにするように、子ども達の体内被曝が蓄積されていくことだけは間違いないのです。
私達の県は数え切れないほどの子どもの命を波にさらわれました。もう、ひとつの命も失いたくはないのです。
大人は冷房のある仕事場で外気を遮断できます。でも、子ども達には何も与えられないのです。チェルノブイリと同じレベル7の最悪の評価を受けても、子ども達は頻発する余震に歯をくいしばりながら授業をがんばって受けています。
レベル7の事態なら、せめて、子ども達に直接外気を吸い込まないで済むための設備を設置してあげたいのです。「学校にさえ行っていれば子どもは安心だ!」とお母さん方を喜ばせてあげたい・・・。
原子力で働く方々の限界量年間20ミリシーベルトをもっとも影響の受けやすい幼児や児童生徒に強いるなら、せめてこの夏に、「涼しくて心配しないで吸い込める空気」を国はプレゼントしていただけないでしょうか?
どんなにぼろなものでも、冷房の設備が整えば、原発の復旧作業がどんなに遅れても、学校の低い数値の中で確実な安全を約束できるのです。
心ある行政の皆さん、なにとぞ私の願いをかなえてください。
子どもを持つ多くのみなさん、福島の子ども達のために力を貸してください。
- 山内圭介
- 2011/05/07 4:03 PM
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