2011年12月21日水曜日

わたり土湯ぽかぽかプロジェクト始動!

「中通り」と呼ばれる福島市の渡利地区は、年間20mSvにもおよぶ高い放射線量があります。しかし近くに県庁があり、いわば「福島の心臓部」であるため、本来ならば“特定避難勧奨地点”に指定されるべきエリアであるにもかかわらず、放置され続けている現状です。
例えば、南相馬市や伊達市では、勧奨地点指定基準を独自に以下のように設けています。特に注目すべきは「子ども・妊婦基準」で、南相馬の場合、地上から50センチ高で計測して2.0μSv/hであれば避難の権利を得られるのです。しかし、福島市では「子ども・妊婦基準」すら設けておらず、2.0μSv/hで“除染”という尻すぼみの内容となっています。





渡利地区は住宅地のため、多くの子どもや妊婦さんが生活しています。「避難したいけど、仕事や経済的な理由で避難できない」という世帯も多く、今この瞬間も、高い放射線の中で生活を余儀なくされているのが実情です。
セーブわたりキッズ、子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク、フクロウの会、FoE Japanなどの団体は、この9ヶ月間政府に“避難の権利”を求めて交渉を続けてきましたが、いっこうに動かないため、今回「わたりぽかぽか土湯プロジェクト」を始動することになりました。
これは、渡利から自動車で30分くらいの場所にある土湯温泉の旅館に、渡利の子どもたちや親子に滞在してもらい、放射線量の低い地域で思いっきり羽を伸ばしてもらおうというもの。土湯温泉は、空間線量は毎時0.10.2マイクロシーベルトと低く、渡利の10分の1から20分の1だということです。

このプロジェクトを成功させるには、日本中の皆さんの協力が必要とされています。
下記にて寄付を受け付けておりますので、ぜひご協力ください。




詳しくはコチラ

もちろん今後も、政府には避難の避難勧奨地点の指定を求めつつ、並行してこうした保養プロジェクトを推進していくということです


※渡利地区についての詳細は、OurPlanetTVをご覧下さい
『なぜ避難勧奨地点にならないのか!? ~苦悩する福島市渡利地区』
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1281

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