現在、福島で子育てをする親御さんたちの、悲鳴にも似た叫び声が、Twiiterで多く上がっている。
なぜなら、文科省が子どもの年間被曝量の暫定基準値を20ミリシーベルトに設定したため、本来なら「放射線管理区域」になるほど高い放射線量が計測されている学校にも、子どもたちが通わねばならない事態になっているからだ。
下記は、福島県郡山市在住で、小学生の子どもを持つパパのツイートまとめたものだが、読んでいるだけでも胸がつまってしまう。
ツイートのまとめはこちら
このパパさんは、
「放射線量の高い学校に子どもを黙って通わせて、みすみす“被爆”させて良いのか……」
と悩み続け、
「保護者の気持ちが一つになれば、子どもの通学を止めさせよう」と、Twitter上で呼びかけた。
パパさんがツイッターを始めて、わずか2~3日でフォロワーは500人台へ。
多くの激励メッセージが寄せられた。
そしてついに、
「バカな親の決断です。これから学校へ子供を迎えにいきます。そして明日から学校へは通わせません。今はあまりにも統一性がない。国も、役人も、学校も、先生方も。私は悪魔をやめる。何日間かわからないが、勉強なんていつでもできる。そう、命さえあれば…。」とツイート。
しばらく子どもを学校に通わせないことを決意した。
これに対して、一部のフォロワーからは、「学校に通うこと以上に有意義な時間、経験、チャンスを子供に与えることができるんですかね。この方は」といった批判的な意見も寄せられたが、多くは「バカな決断ではありません。立派だと思います!」といった激励のメッセージだった。
◇「通わせない」は、ハードルの高い選択
きっと、このパパさんのような気持ちで、日々子どもを学校に送り出している親御さんは多いだろう。
「だったら、休ませればいいじゃないか」「疎開させればいいじゃないか」
と思う方もいるかもしれないが、実際にはそう簡単ではないようだ。
家族の間でも、「通わせる、通わせない」で意見が対立していたり、近所の目を気にしたり、さらには「子どもを不安にさせまい」と、できるだけ普段通りに振る舞おうとしたりしている方も多いからだ。
また、長期間学校を休ませることで「成績」や「内申書」に影響がでることも考えられるため、なかなか思い切った決断ができないでいる。
また、長期間学校を休ませることで「成績」や「内申書」に影響がでることも考えられるため、なかなか思い切った決断ができないでいる。
このパパさんのように、「今日も子供たちは義務教育という鎖につながれて、被爆させられている。行ってらっしゃいと送り出す我々は悪魔以外何者でもない……」といったやりきれない気持ちで、子どもを学校にやっている親御さんも多いのではないだろうか。
ただ、子どもの受け入れを表明している県は、数多くある。
他県に住む私たちが、せめてできることといえば、選択肢を用意して、ちょっとだけ背中を後押しすることかもしれない。
またこのブログでも、被災地からの子どもを受け入れている学校などをピックアップして、紹介していきたいと思う。
このお父様の気持ち
返信削除分かります。
私の住む地域だって、今後どうなるか分かったものじゃない
それどころか、これまでだっていつどの程度
放射能が降っているかも、誰も知らない。
水、野菜、ほか食品からどの程度放射性物質を摂取しているかも本当は、分かりません。
給食なんて、実際どうなってるの。
今日、PTA総会に行ってきたけども
大きな余震が起きた時の対応や
今後、原発がよりシリアスな状態になったときの対応なんか
ひと言もありませんでしたよ。
義務教育の現場なのに、危機管理が全くなっていないことに、愕然としました。
でも、震災からこっち国の対応を見ていると
その下にいる役所は推して知るべしです。
原発事故から春休みにかけて、
首都圏で一番、放射能が降っていたといわれるときにも
一日中、外で部活してました。
あり得ないですよね。
だから最後は、親なんだと思います。
その親も、おっしゃるとおり意見が分かれたら
それでおしまいです。
うちも実はそうです。
東電が犯した犯罪の大きさは、はかり知れません。
だから、この歪んだ社会の枠をはずして
きちんと現実を見る能力のある
賢明な親御さんたちのことは
二人の子どもの母として
私もできることをできる限り、サポートしていきたいと思います。
久保さん
返信削除コメントありがとうございます。
首都圏も人ごとではないと本当に思います。
私の知人で子どものいるご家庭は、関西に疎開をはじめていますしね…。
しかし、いつどこに地震が来て、どこで原発事故が起こるか分からない状態。
それこそ、私たち国民が“原発ジプシー”になりかねないと思っています。
ご存知かもしれませんが、
返信削除「神奈川県が福島県全体の小中高校生の受け入れを開始」
という情報がありました。
http://www.windfarm.co.jp/blog/blog_kaze/post-3609